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ある程度ブランドということへの問題意識を持っている人なら収穫あり。 |
あまりにも有名なブランド、ブランドの代名詞とも言うべきルイヴィトン(ジャパン)の経営話を通して、
ブランドというものの本質、もしくはブランドの典型、あるいはブランドの王道の一例が分かります。
ブランドの関するリアリティのない小難しい本はいっぱい出ていますが、
この本は、読みやすくてリアリティがあってある程度ブランドということへの問題意識を持っている人なら、
自然に多くの知識や確信を得ることができると思います。
反面、特別「ブランド」というものへの問題意識がない人には、
いいことずくめのただの自慢話に聞こえてしまうかも知れません。
近年のルイヴィトンの変化についての背景なども分かりやすく書かれています。
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人間の欲望を刺激する天才。 |
私は高級ブランドがあまり好きではなく、特にルイヴィトンが群を抜いている。
ヴィトンの店舗で行列をなしている日本人なんか
「カモがネギをしょって火のついたコンロに飛び込んでいる。」ようにしか見えない。
「長く使うなら高くてもいいものを」
モノがいいのはわかるけど高すぎでしょ。
日本人女性15歳から59歳の44%がルイヴィトンのバックを持っているという。
「なんで、こんなにバカが多いの?」
「その洗脳の過程は?」
そんな疑問を持ちながら手に入れたのが同書。
その多くの女性がルイヴィトンに夢中になるのか興味を持って買ってみた。
秦氏は1981年にルイ・ヴィトン ジャパン株式会社の初代・代表取締役社長に就任した。その後も、抜群の経営手腕を発揮、同社を世界のヴィトン製品の売り上げの3分の1以上を日本が占めるまでに成長させる。
マーケティングのプロといういい方では生温い。
大衆洗脳の達人。
人間の欲望を刺激する天才。
ブランド業界のヒトラーである。
広告の打ち方が異質。
「いかにしてカモが量産されていくのか?」というの興味のある方はぜひとも読んでください。ただ、ヴィトンファンが読んでも洗脳が解けるどころかさらにウットリすること間違いないです。
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LVの哲学とは |
LVの哲学を徹底的に浸透させる様子が非常に印象に残りました。このプロセスにも特に二つの段階があるように思えます。
●LVの哲学を社内に浸透させる
●LVの哲学を社外(消費者)に浸透させる
ここでLVの哲学とは、クラフトマンシップに裏打ちされたメゾンブランドである、と主張していました。(=商業的なファッションブランドではない。)ここで「クラフトマンシップに裏打ちされたメゾンブランド」は非常に分かりにくい表現ですが、私なりの解釈では、職人的に品質を追求しあくまでその品質を持って勝負するブランド、というように思えました。
ここで前者を徹底している(徹底した)例としては、顧客が望むならばどんな状態の商品も直すことや、全ての製品の価格を原価に利益率を掛けて設定していることなどが挙げられると思います。後者の補足として、一般的に価格は「市場」が決めるが、仮に高い価格を設定できたとしても、あくまで自社の基準に沿った価格で提供するそうです。逆に価格が「市場」が決める価格を下回った場合は、自分達の商品が正当に評価されない又は自分達の技術力が足りない、と解釈するそうです。また消費者に対してLVの哲学を、浸透させる活動として、広告を用いて商品の宣伝をするのではなく、自分達の世界観の案内をすることなどが挙げられます。
結局、業界内で高い地位を占める企業はこの様に物事を長期的に考えることができ、また逆に、高い地位を占めているからこそ、この様なことをなせるのではないでしょうか。そしてその結果として、更に地位を向上するという好循環を築いているのだと思います。
そのような「本当の強さ」を垣間見ることの出来る本です。
【こんな人にオススメ】
●ブランドビジネスに興味のある方
●漫画代わりに本を読みたい方
●ルイ・ヴィトンなんて大嫌い、という方
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ブランドって何だということの本質が、分かりやすい。 |
あまりにも有名なブランド、ブランドの代名詞とも言うべきルイヴィトン(ジャパン)の経営話を通して、ブランドというものの本質、もしくはブランドの典型、あるいはブランドの王道の一例が分かります。ブランドの関するリアリティのない小難しい本はいっぱい出ていますが、この本は、読みやすくてリアリティがあって、ある程度ブランドということへの問題意識を持っている人なら、すっと多くの知識や確信を得ることができると思います。近年のルイヴィトンの変化についての背景なども分かりやすく書かれています。
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ルイ・ヴィトンの成長と衰退がこの一冊に |
この本を読んでいると秦 郷次郎さんはどんなにすごい人なのだろうと思ってしまいますが(いやすごい人だとは思いますが)、コンサルタントなので多少大きく言っているところは大目に見ます。
実際、世界中でこれだけ本質的な戦略を練ることができたのがこの方のもっとも素晴らしいところ。日本におけるヴィトンブームもいかにして始まったのかが良くわかります。
数年のブームに流されているように見えますが、やはり老舗ブランド。この本からでも充分伝わってきます。ルイ・ヴィトンを知る入門書。


